セラミックウール・セラミックファイバー・イソウールの販売

中央技研株式会社

セラミックウールの概要

セラミックウール(セラミックファイバー)は高純度のアルミナ・シリカを主成分とした人造無機繊維であり、
アルミナ含有量が40〜60%程度の原料を溶融状態から高速の気体流や
高速回転するローターの遠心力を利用して繊維化させた非晶質(ガラス質)繊維と、
アルミナ含有量が70%以上の原料をゾルゲル法や高温焼成により結晶化させた、
より耐熱温度の高い多結晶質繊維(アルミナ・ムライト)ファイバーに大別されます。


最高使用温度

無機繊維であるセラミックウールは、結晶質である1600グレード以上のものを除いて非晶質であるため
に加熱初期の段階では線収縮率が高く、以降は徐々に収縮が進行します。
セラミックファイバー製品に表示されている耐熱温度(最高使用温度)は、
1気圧・酸化雰囲気の電気炉内で24時間連続加熱に於ける加熱収縮率が2〜4%となる温度を
耐熱温度と定義づけています。
これは短期間での耐熱限界の目安となるものであり、長時間高温に曝される場合は
5%以上収縮する場合があります。
また実際の常用使用温度は温度条件以外の要因にもよって異なります。


特徴・比較

軽量なために蓄熱量が小さく、炉の昇温や降温に要する時間を短縮できます。
熱伝導率が耐火レンガの1/10、断熱レンガと比較しても1/2と小さいために
優れた断熱効果を得られます。 無機繊維の集合体ですので非常に軽く、
柔軟性・弾力性に優れています。 (ボードなど一部製品を除く) セラミックウールは
グラスウールやロックウールと比較して耐熱温度が高く、 1000℃〜1800℃の
超高温用の断熱材として使用されます。 純度の高いアルミナ、シリカが主成分なため、
強アルカリ・フッ素・リン酸以外の化学薬品に優れた抵抗力を発揮します。

製品種類

  1. ブランケット; セラミックファイバーを積層しながらニードル加工をしたフェルト状の断熱材
  2. ウェットフェルト; ブランケットに無機結合材を含浸させ湿潤状態で密封包装された成型用断熱材
  3. セラミックファイバーと無機結合材を主原料としたパテ状の断熱・シール材
  4. ペーパー; ショット(未繊維化粒子)を除去したセラミックファイバーに少量の有機結合材を加えて抄造した耐熱紙
  5. ミルボード(耐熱シート); セラミックファイバーにセピオライトなどの天然鉱物繊維を添加し抄造製板した高密度の厚紙状製品
  6. ボード・モールド成型品; セラミックファイバーにムライト粉末と少量の有機結合材を添加して
  7. 板状や各種形状に成型した断熱材セラミックシーラー

安全性

セラミックウールは日本国内では粉じんとしての規制はありますが、発癌物質としての規制は受けておりません。

しかし国際がん研究機関(IARC)では発癌の可能性があるとして、Group2B(コーヒー・スチレンなど235品種)に分類されており、
吸入により人間に対して発癌性が疑われることを記載したラベル表示が要求されるようになりましたのでEU向輸出物件に
使用される場合はご相談下さい。

イソライト工業のセラミックファイバー製品は1997年に「カオウール(KAOWOOL)」から「イソウール(ISOWOOL)」に登録商標を変更した。


セラミックウール販売戻る

セラミックウール・セラミックファイバー・イソウールの販売

中央技研株式会社

参考 耐火物の種類、性質および用途
セラミックウール用語集
セラミックウールとは?
安全データシート
生体溶解性繊維