セラミックウール・セラミックファイバー・イソウールの販売
セラミックウール・セラミックファイバー・イソウールの販売
中央技研株式会社


SCスリーブ 製品安全データシート   05/01/25  (参考)

セラミックファイバー成型品
本製品は、セラミックファイバーに無機及び有機バインダーを加え、円筒状に成型した製品である。


1、危険有害性の要約

  GSH分類:現在分類されていない
  危険性:特になし
  有害性:眼、皮膚などに触れたとき刺激を受けることがある。
       粉じんを長期にわたり多量に吸入したとき、呼吸器への影響を生じるおそれがある。
  環境への影響:環境への影響の情報はない。


2、組成、成分情報
  単一製品、混合物:混合物、標準配合は次のとおり。

                             CAS番号     安衛法    PRTR法
   セラミックファイバー  70〜95%    142844-00-6   313
   コロイダルシリカ    0〜10%     7631-86-9
   スターチ         0〜10%     9005-25-8
   ラテックス        0〜10%
   アルミナ         0〜10%     1344-28-1     190
   ムライト          0〜10%    1302-93-8
   粘度            0〜10%

   官報公示整理番号:化学物質に該当しないため番号なし。


3、応急処置
  
  眼に入った場合:異物感がなくなるまで、流水で洗浄する。眼をこすってはならない。
  皮膚に付いた場合:水または微温湯で流し落とした後、石鹸でよく洗う。痛みが残ったり、
  なにか症状があるときは、医師の診察を受ける。


4、火災時の処置

  火災時に特に処置は特にない。ただし、本製品が高温にさらされた場合は、本製品に含有される
  有機バインダーが熱分解を起こし、有害なガスが発生する場合があるので、火災時にはそれらを
  吸入しないように極力風上に逃げること。


5、漏出時の処置
  
  形成品なので、漏出時の処置はない。


6、取扱い及び保管上の注意

  [取扱い上の注意]
  ・必要に応じて、呼吸用保護具を着用するか局所排気装置・除じん装置を設置すること。
  ・長袖の作業衣及び保護手袋を着用すること。また必要に応じて保護眼鏡を使用すること。
  ・作業場は禁煙にすること。
  ・有機バインダーが含まれており、初期加熱時に燃焼し臭い及び煙が発生する可能性があるので、
   十分換気を行うこと。
  ・取扱い後は、うがい及び手洗いを遂行する。

  [保管上の注意]
  ・水漏れに注意する以外特になし。


7、ばく露防止及び保護処置
  
  <セラミックファイバーの情報>

  管理濃度: 質量濃度(吸入性粉じん)・・・3.0mg/m3(遊離けい酸含有率ゼロが適用される)
          繊維数濃度は定められていない。
  許容濃度: 日本産業術生学会(2006)許容濃度の御告値:吸入粉じん・・・1mg/m3、総粉じん
           ・・・4mg/m3
          ACGIH(米国産業衛生専門家会議)による許容濃度(2006):0.2f/cm3
          RFFC(米国RCF製造者協会)推奨基準:0.5f/cm3
          HSE(米国労働安全庁)基準:1f/cm2
  設備対策: アルミナ-シリカ系セラミックファイバー粉じんの発散源を密閉にするか局所排気装置
          、除塵装置を設置する。設置することが困難な場合は下記に定める保護具を使用
          すること。
  保護具 : 呼吸用保護具
         呼吸用保護具は、セラミックファイバー繊維数濃度に応じて、下表(RCFC推奨基準採用)
         を参考に選定することが望ましい。
         呼吸用保護具のうち、国家検定の取替式防じんマスクについては、顔面への密着の
         状態には特に留意するとともに、フィルタの点検と交換など保守管理を適切に行う。

セラミックファイバー繊維数濃度
(8時間・時間荷重平均)
呼吸用保護具の種類
0.5本/cm3以下 希望した場合は、使い捨て式防じんマスク
0.5〜5本/cm3 平面形の取替え式防じんマスク
・粒子捕集効率99.9%以上(RL3、RS3)
・粒子捕集効率95.0%以上(RL2、RS2)
5〜25本/cm3 全面形の取替え式防じんマスク
・粒子捕集効率99.9%以上(RL3、RS3)
25本/cm3以上 ・全面形のプレシャデマンド形エアラインマスク
・面体形およびフード形の電動ファン付き呼吸用保護具、送気マスク
 (一定流量形エアラインマスク、送風機形ホースマスク)

    保護眼鏡 
    ゴーグル、サイドシール付き保護眼鏡など作業二適した保護具を使用する。

    手袋・作業衣
    ゴム手袋、長袖の作業衣など作業に適したものを使用し、皮膚が露出しないようにする。

  <アルミナ情報>

  管理濃度: 該当しない。
  許容濃度: ACGIH(米国産業技術専門家会議)のよる許容濃度(1996):TWA(mg/m3)10
  保護具 : 防じんマスク、保護眼鏡


8、物理的及び化学的性質
  
  物理的状態:各形状  色:白〜茶色  使用温度:1300ど以下


9、安定性及び反応性

  自己反応性:   なし   安全性・反応性:  安定


10、有害性情報

  <セラミックファイバーの情報>

  刺激性(眼・皮膚):直接接触時に物理的刺激があるが、毒性はない。
  ガン原性      :IARC グループ2B(ヒトに対する発がん性があるかもしれない)
               EC アルミナ・シリカ系セラミックファイバー・・・カテゴリー2(ヒトに対して
                  発がん性であるようにみなされるべき物質)
                  アルミナファイバー・・・設定なし
  急性毒性・慢性毒性:急性毒性ではないが、慢性毒性はある。(長期間、多量にセラミックファ
                イバーをj吸入したとき、じん肺を起こすおそれがある。)
  変異原生      :なし

  <アルミナの情報>

  毒性症状     :腹腔内投与の動物実験で発がん性を示す。微粒子の投入は肺の傷害(シェ−
              バー病の原因の可能性あり)
  発がん性     :ACGIH発がん性評価 A4(ヒトに対する発がん性の評価ができない物質)


11、環境影響情報

  生態影響についてはデータなし。環境省が提唱している内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)には
  該当しない。また、本製品を製造する際、意図的に重金属(鉛、カドミウム、水銀、6価クロム)を
  用いていない。


12、廃棄上の注意

  本製品を事業活動に伴って廃棄する場合は、一般産業廃棄物となり、廃棄物の分類は”ガラスくず・
  コンクリートくず・陶磁器くず・”に該当するので、”廃棄物の処理及び清掃に関する法律”に基づき、
  適切な処置を行う。


13、輸送上の注意

  危険性はないが、輸送中の包装の破損などによって粉じんが飛散しないように注意する。
  国連分類: なし      国連番号: なし


14、適用法令

  セラミックファイバーは、「粉じん障害防止規則(粉じん則)」において「鉱物」に該当し、次の
  作業を行う場合は粉じん則の適用を受けるが、「特定化学物質障害予防規則(特化則)」などその
  他の法規の適用は受けない。なお、セラミックファイバー工業会発行「セラミックファイバー製品
  の取扱い」の”第4章 セラミックファイバー製品の労働衛生管理と廃棄物処理”に示されてい
  るので、この内容を参考にすること。

  @鉱物(本製品)を裁断し、彫り、または仕上げする場所における作業((粉じん則別表1の6号)
  A鉱物(本製品)を動力により粉砕し、粉砕しまたはふるい分ける場所における作業(粉じん則
    別表1の8号
  B耐火物を用いてカマ、炉等を築造し、若しくは修理し、または耐火物を用いた釜、炉等を解体し、
    若しくは破砕する作業(粉じん則別表1の19号)

  アルミナ−シリカ系セラミックファイバーは労働安全衛生法 57条の2「文書の発行」の適用対象
  物質であるが、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法規」
  の適用対象物質とはなっていない。

  <アルミナ>

  「水質防止汚濁法」 : 「要調査項目に係わる物質」に該当
  「労働安全衛生法」 : 「名称等を通知すべき有害物質」に該当


15、その他の情報

  [その他]
  使用前のセラミックファイバー中には遊離けい酸(結晶性シリカ)は存在しないが、1000度以上
  に加熱されたときには、表面の一部が浮遊けい酸の一種であるクリストパライトに徐々に変化
  することが知られている。浮遊けい酸はじん肺症を生じる作用が強い為、窯炉の補修、解体等に
  おいては、この粉じんを吸入することがないよう特に注意する必要がある。なお、管理濃度は次の
  式で算出される。

    管理濃度=3.0/(0.59Q+1)   Q;浮遊けい酸含有率(%)


本情報は、参考のものであり、情報を保証するものではありません。

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参考 耐火物の種類、性質および用途
セラミックウール用語集
セラミックウールとは?
セラミックウール概要
生体溶解性繊維